東海銀行の最後の頭取でUFJホールディングスの初代社長を務めた小笠原日出男さんが亡くなりました。87歳でした。
小笠原日出男さんは、1938年生まれ。高知県高知市の出身で東京大学経済学部を卒業後、東海銀行に入行。
1998年に頭取に就任すると、金融危機が本格化する中、バブル崩壊にともなう不良債権の処理を迅速に進めたほか、三和銀行との経営統合を主導。2001年にはUFJホールディングスの初代社長に就任するなど、金融再編の指揮を執りました。
また、名古屋商工会議所の副会頭や中部経済連合会の副会長など、東海地方の経済界の要職を歴任。
2005年からは、当時運営難に陥っていた名古屋ボストン美術館を運営する財団の理事長に就任し、地元財界からの資金集めに奔走するなど、地域の文化振興にも尽力しました。
葬儀は近親者のみで執り行われたということで、後日、お別れの会が開かれる予定です。