語り継がれる“九死に一生を得た体験”

こうした中、防災の担い手になろうという若い世代も。

断層の近くに住む、岐阜高専1年の林宏暸さん。林さんの家では、曽祖父が濃尾地震で九死に一生を得た体験が言い伝えられてきました。

(林宏暸さん)
「茅葺の屋根だったが、それ(家の中にあった茅)がクッションになり、タンスなどが倒れてきても、下敷きにならずに済んだと聞いたことがある」

そんな林さんが、定期的に参加しているイベントがあります。

実は林さん、子どもたちの防災への関心を高めようと作られた「本巣市ホープ防災リーダーズ」のメンバーで、防災士の資格も持っているんです。

(本巣市教育委員会・川治秀輝教育長)
「根尾・本巣(で起きた)悲惨な状況を語り継いでいくのはすごく大事。濃尾震災を必ず伝えていこう。こういう思いが集まって、防災リーダーたちが育っていった」