鶴を折った大先輩たちが母校に…
戦後80年の今年、高橋さんたち折り鶴を送ったメンバーのうち4人が、その体験を今の生徒たちに話すことになり、名古屋市千種区にある母校、愛知淑徳高校を訪ねました。
当時色紙はたくさん手に入らず、実家の文房具店にあったセロファンを使ったと話す中村順子さん。
(中村順子さん)
「色が5色あった。この色とピンクと黄色と赤と」

(愛知淑徳高校2年生 左右田真理さん)
「鶴を折るのにどれぐらい時間がかかったんですか?」
(高橋登代子さん)
「2年生の夏休みに入る前、バタバタバタっと折った。とにかく(8月)6日の原爆の日に間に合うように」


家に持ち帰って折ったという杉浦都さん。
(杉浦都さん)
「一生懸命私が折っているから『そんなもんばかりやって』とおばあさんがすぐ近くに寝てて、しょっちゅう言われていた」
今も毎日鶴を折るという中村ゆき江さん。後輩たちに鶴の折り方を指南します。

(愛知淑徳高校2年生 小長井紗彩さん)
「病気が治ってほしいとか平和な未来が続いてほしいとか、たくさん思いが込められて、たくさんの思いから千羽鶴が成り立っているんだなとあらためて実感した」