名古屋市の“選択制給食”継続は政令市で唯一

選ぶことを通じて自主性を育てるのが意義だといいますが、こうした形での給食、実はごく少数派なのが実態です。
名古屋市に隣接する自治体は長久手市も含め全員制の給食。
そして県内の他の市町村も全てそうです。全国20の政令指定都市で見ても名古屋市以外の全市が全員制になっています。

その一つ、来年1月に完全移行する神戸市では。

(神戸市教育委員会事務局 川西聡子 健康教育課長)
「兵庫県下でも『温かい給食』をやっていないのは神戸市だけだった。世間的にも温かい全員給食が普通です。これはやるしかないと。ランチボックスの時は(量が)足りない子は足りないし、多い子は残してしまって『食品ロス』の観点からもあまりよくない」

神戸市は4年前、「全員給食がいいか」、「温かく量も調整できるのがいいか」を聞いたところ、9割近くが賛同したためすぐに実施を決定したといいます。

一方名古屋市はおととし、現在の選択制給食について「今の方法でいいか」を聞いたところ9割近くが「今のままでいい」と回答。
しかしスクールランチは量が多く時間内に食べきれない生徒が多いことも分かりました。

名古屋市全体でスクールランチを選ぶ生徒は約半数で他の生徒はお弁当です。