名古屋市は全国でも珍しい、「お弁当」か「業者が作ったスクールランチ」かを選ぶ選択制給食です。
全員同じメニューの給食とどう違うのか、生徒や親はどう考えているのか。
「深掘り」してみました。

長久手市立長久手中学校。この日は卒業式前日で、3年生の教室では最後の給食です。お赤飯に鶏のから揚げ、スープなどの卒業祝いメニュー。もちろんすべて温かいままです。

「いただきます」と同時に黒板の方に集まる生徒たち。
余ったおかずの争奪戦、名付けて「牛乳じゃんけん」は毎日の恒例でした。
先生も巻き込みながら盛り上がります。

小学校から9年間、慣れ親しんだ給食ともきょうでお別れです。生徒たちも…

(生徒)
「めっちゃおいしかった。私たちのために考えて作られているのでありがたい」
「すごく幸せな時間でした。温かくておいしいし、じゃんけんで盛り上がるのが楽しかった」
「学校に来るモチベーションが“牛乳じゃんけん”だった。“牛乳じゃんけん”があって良かったと心の底から思っている」

このクラスにとって給食は絆を作ってくれた「同じ釜のめし」なんです。

(生徒)
「給食が残らないときはもっとうれしさが増した。『みんなで食べ切った』という達成感みたいなものが得られてうれしかった」