19階まで「水」を運び上げてみると…

この西区のマンションでは、断水対策に巨大な受水槽を設置しています。
(三菱地所レジデンス 名古屋支店 須田真理子さん)
「断水で水が来ないときも一定量、この中には水がたまっている状態。非常用の水源として使うことができる」

貯水量は23万リットル。飲み水には使えませんが、お風呂やトイレなどの生活用水として使えば住民が1か月近くは生活できる計算です。
それでも…、上層階の住民は階段で運び上げるしかありません。

試しに2リットルのペットボトルを2つもった状態で19階まで記者が上ることに。
5階までは順調な足取りでしたが…、10階を超えると息切れが。休まずに階段を上り続けること約6分、呼吸をするのも苦しく、疲れ果てた様子に。
マンションの管理組合の理事長で、自分も17階に住む水野さんは、防災訓練を繰り返すなど住民同士の助け合いの仕組み作りを急いでいます。

(管理組合 理事長 水野秀則さん)
「どんな方が住まれているか、仲良くしろではなく『知る』。18階にお年寄りの方がいて『階段を下りて水持って勝手に行って』というわけにはいかないと思うので。誰が住んでいるか分かっておけば優先順位や、お手伝いをすることができるかもしれない」
巨大災害時、高層マンションでどう被災生活を送るのか。今もマンションが増え続ける中、国や行政だけでなく住民も自ら備えるしかありません。
CBCテレビ「チャント!」2025年3月11日放送より