対応した職員がうつ病に 脅迫などの疑いで書類送検も

カスハラが犯罪までエスカレートしたケースも。

愛媛県の伊方町役場では、自治体から委託を受けているバスの運転手が、バスの車内がガソリン臭いと役場にクレームを入れました。録音された音声では、クレームの怒鳴り声が、次第に脅迫めいた内容になっていきます。

(バスの運転手)
「木刀持って後ろから、ぶち破ってもいいくらいやぞ」

担当職員はその後、男の家にも呼び出され、夜から朝まで約8時間もクレームを受け続けたといいます。職員は、うつ病のような状態になり、役場を退職。男は脅迫などの疑いで、5月に書類送検されました。

伊方町役場では、今回の問題を受け、カスハラの対応部署を新たに設置しました。

職員の実名がネットにさらされないように、名札はひらがなの名字だけの表記に変更。防犯カメラを9台設置しました。それでも、カスハラへの対応は難しいといいます。

(伊方町役場 総務課長)
「公務員ですので、立場上、強く出られない。気を使うことが多い」