「見ると幸せになる」という黄色い新幹線。JR東海は「ドクターイエロー」と呼ばれる新幹線の検査車両について、老朽化を受けて来年引退させることを決めたと発表しました。

10万本のひまわり畑を走り去る、黄色い新幹線。JR東海の検査用車両「ドクターイエロー」です。

「新幹線のお医者さん」とも呼ばれるこの「ドクターイエロー」は約10日に1度、東海道・山陽新幹線で線路の歪みや電気関係の設備の状態などを点検していて、その走行する時間は時刻表に乗っておらず、いつ走るか分かりません。

そのため「見ると幸せになる」と言われ、鉄道ファンに長く親しまれてきました。

(鉄道ファン)
「普段ドクターイエローが頑張って走っているからこそ、私たちが安全に新幹線に乗れているんだなと思えて良かった」

去年、初めて開かれた大人限定の「初の乗車体験会」には、200人の定員に対して、約2万人の応募が殺到しました。

(鉄道ファン)
「妻と自分2人ともドクターイエローのファンで2人で申し込んだが、私だけ当たってしまった。すごくラッキー」

そのドクターイエロー、JR東海とJR西日本が1編成ずつ所有していますが、JR東海は来年1月、JR西日本は2027年以降を目途に引退することを発表しました。