そんな中…利用者とスタッフごと運営を引き継ぎたい、という企業が!
不安が高まる中、恵が運営するグループホームをそのままの形で引き継ぎたいと名乗りを上げる企業も。
(ビジョナリー 丹羽悠介社長)
「利用者、スタッフ、(建物の)オーナー、利用者家族の力になりたいなと」
「日本一マッチョが多い介護施設」という、一風変わったコンセプトで事業を拡大している「ビジョナリー」。
愛知県を中心に、現在23の障害者向けグループホームなどを運営していますが、一宮市にあるこの施設、実は…
(丹羽社長)
「元々の看板が、こちら」
看板には「恵」の文字が。
(丹羽社長)
「(恵が運営する)『ふわふわ』が出店予定で、建物も建てて準備されていたんですけど、オープンができていない場所がいくつかあるということで」

恵の問題が明らかになる前の去年8月、入居者がいない恵の「空き施設」6か所を譲り受け運営することに。

これがきっかけで、問題発覚後も恵の役員と連絡を取り合っていて、事業が継続できない場合は一部のグループホームの運営を引き継ぎたいと伝えているといいます。
(丹羽社長)
「もし(事業を)やれなくなると(恵が所有する)120か所ぐらいの施設をどうするのか、どう引き継ぐのかも考えていかなきゃいけないみたいな話は出てて。僕らもその120か所全部引き継ぐのは無理ですけど、何かできることがあるんだったら力になりたいなと思っていて、手を挙げているって感じなんですけど」
一方、恵の広報担当者はCBCテレビの取材に対して、「処分が出ていないので今後については何も決まっていない」とコメントしています。
(丹羽社長)
「せっかく(利用者)ご家族も安心できると思ってお願いしたのに、こんな形になってしまったのを、僕らが名乗りをあげて何か力になれることで、ポジティブに変えることができたら」
愛知県と名古屋市は、6月にも指定取り消しの行政処分を出す方針ですが、効力が発生するには数か月かかる見通しです。
事業の引き継ぎや入居者をどうするかは、その数か月の間に恵が主体となって決めることになりますが、行政もサポートしていくということです。
恵の事業の一部をビジョナリーが引き継ぐかはまだ分かりませんが、いずれにせよ利用者を第一に考えた対応を取ってほしいと思います。










