ケガをしていたり、子連れのイノシシには特に注意【スタジオ解説】

(若狭敬一キャスター)
森林公園といえば私もよくゴルフ場にお邪魔していますが、改めてどんな場所なのか確認しておきましょう。

(柳沢彩美アナウンサー)
男性が襲われたのは愛知県の尾張旭市の森林公園です。近くには名鉄瀬戸線が走っていまして、尾張旭駅から直線距離でおよそ2キロという場所です。

(若狭キャスター)
公園の周りは住宅地です。駅もありますし、コストコなど大型の商業施設もあるところなんです。大石さん、足の指を噛まれて骨折したというのが衝撃でした。
(大石邦彦アンカーマン)
ご本人は本当に怖かったと思いますけども。イノシシってのは怖いもんだよっていうことを再認識する必要がありますよね。公園を管理している方に先ほど取材したんですけども、きのうは、イノシシの目撃情報が相次いでいたので「みんなで気をつけようよ」って言っていた矢先に、こういったことが起きてしまったそうなんです。職員3人が男性を助けようとしたら、女性職員がイノシシに襲われて噛まれてしまったということなんです。

(若狭キャスター)
猪突猛進という言葉もありますから、突進するイメージもあるんですが、噛み付くんですね。
(柳沢アナウンサー)
はい、こちらは環境省が公表している、イノシシによる人身被害の種類です。2017年からのものなんですが、この中で圧倒的に多いのが、今回の「噛みつき」なんです。意外ですね。次いで「追突」、そして「牙」の被害は少ないんです。

(若狭キャスター)
我々が住んでるところに来てしまった場合、どう対処するべきかが大事になってきます。
イノシシに出会ってしまったら…
(大石アンカーマン)
そうですね。今やですねもう住宅街にいつ現れてもおかしくないというのが、この「アーバンイノシシ」なんですけれども、対処方法、まずは「刺激しない」、そして静かに離れること。この“静かに”というのがポイントで、他にも、これはやっちゃいけませんよということがいくつかあります。

まずは「進行方向をふさぐ」ことはダメ。さらに「急に動いてしまう」と、イノシシだってびっくりしてしまいますよね。そして「大きな声を出す」、これも驚いてしまいます。さらに「石を投げる」、「威嚇する」と、イノシシも「敵じゃないか?」というふうに思ってしまう恐れもあるわけですね。ついついやってしまいがちなことではありますが、やらないようにしてください。

加えて岐阜県中津川市にある坂下猟友会に聞きました。実は、人間を襲うイノシシの大半は怪我をしているイノシシです。人間によってケガをさせられたので、人間を敵とみなすということです。さらに、子連れ、これ何かといいますと、やはり子どもがたくさんいますと、子どもを何とか守ろうということで、人間を威嚇し、向かってくることもあるということですから、こういったことをしっかり頭に入れる。
あとは家のそばに生ゴミとか置いておくと、えさ場になりますから気を付けてください。

(若狭キャスター)
「イノシシも必死に生きているとは覆いますが、きのう男性らを襲ったイノシシはまだ見つかっていません。もし出会ってしまったら刺激をしないように、静かに離れてください」
※被害者の男性のけがについて、当初、「右足の指をかみちぎられた」と伝えてきましたが、その後、警察が発表を訂正し、「右足の指をかまれ、骨を折る重傷」だったことがわかりました。