病棟は「耐震構造」 揺れて棚が倒れ 天井が落ちた

一方、渡り廊下で繋がっている病棟の建物は「免震」ではなく、「耐震」構造。
そこではあの日…

(恵寿総合病院 地震直後の病棟内)
「ひどいことになったな、これ…」

地震直後の映像。
棚は倒れ、書類は散乱しています。

(恵寿総合病院 神野正博 理事長)
「いまはこのように復旧していますが、実は天井は落ちてしまった。それから(天井の上を通っていた)水道管が破れて水が降ってきて、この辺りは水浸しに」

(恵寿総合病院 神野正博 理事長)
「(病棟に対する)災害対策本部の最初の指令は『総員退避』。この病棟と隣の病棟 計110人の患者さんを、エレベーターが動いていない中、約60人の職員で担架を使って、免震構造の本館に運んだ」

揺れに耐える「耐震」と、そもそも揺れない「免震」の違いを改めて示した形です。

(名古屋大学 福和伸夫 名誉教授)
「耐震構造というのは残念ながら揺れるんです。特に医療というのは、地震直後から医療を継続するというのがすごく大事なので、手術中でも手術が続けられるような揺れない建物にするのが、すごく大事」