専門家「断水は確実に起きます」
(金沢大学・宮島昌克名誉教授)
「耐震管は、震度7の地震動で被害がないと言っても万能ではない。非常に大きな斜面崩壊で道路・管路ごと流された。限界を超えていたのだろう」
名古屋市は、南海トラフ巨大地震の発災直後、市内の約3割にあたる35万7000世帯で断水が起こると想定していますが、これも耐震管は「被害ゼロ」という前提の数字。
もし耐震管が破損すれば、その数はさらに膨れ上がることになります。
(金沢大学・宮島昌克名誉教授)
「想定通りに地震は起こってくれない。あまり想定に頼るのではなく、最低限の備えはどこでもしておくべき。名古屋市は準備周到に(地震対策を)行っているが、断水は確実に起きます」
最も大事なのが「飲み水」の備蓄。
名古屋市は最低でも1人あたり1日3リットルを3日分、計9リットルの飲料水を備蓄するよう呼びかけています。

(名古屋市上下水道局・浦部高広さん)
「まずは“自助”というところで自分や家族、親族などの命が守られるように備えておくことが一番大事」
この地方でも必ず起きる大地震。そして、必ず起きる断水。行政の対策には限界がある中、まずは一人一人が備えるしかありません。
