天敵から身を守るため、「自切(じせつ)」も

リュウグウノツカイは6月、島根県隠岐の島町の沖合でも見つかっています。
定置網にかかったリュウグウノツカイは、漁師が見つけた時は生きていましたが、いけすに移そうとしたところ、危険を察知して自ら胴体を切り、二つに分離したということです。


この行動は、トカゲが尻尾を自ら切るような、天敵から身を守るための「自切(じせつ)」と言われる行動で、リュウグウノツカイは、体の中ほどから自切することで知られています。再生はできないということです。

もともとは水深200メートルから1000メートルの深海に生息するリュウグウノツカイ。
流れ着いた理由については…。

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館 小矢野悠造 学芸員
「謎ですね、はい。深海のしかも深いところの、宙に浮いているという生物ってなかなか…。自然の状態で、どういうライフサイクルをしているかというのがちょっと調べづらいんですよ、数も少ないし」

陸の近くで目撃された深海魚「リュウグウノツカイ」。
謎は深まるばかりです。