このガソリン高騰は、特に車社会の山陰地方にも大きな波紋を広げています。

ドライバーは
「通勤に使うんですけど、上がるばっかりです、上がるばっかりですよね。ちょっと高すぎると思います」

原油高騰や円安、国の補助金が段階的に縮小していることなどが要因とされていますが、こうした価格高騰で特に大きな打撃を受けているのが運送業です。

宝持運輸 奥井良男 部長
「うちの会社では(軽油を)月間で8万リットルぐらい全社で入れるんですけど、運送原価が上がるっていうことは利益をどんどん食べている状態です。会社の運営としては正直しんどいですね」

運送会社にとって燃料代の高騰は死活問題です。50台以上のトラックを所有する松江市の宝持運輸では、1か月あたり8万リットルの軽油を使うため、数円の値上げが大きな打撃となります。

ここ3か月では仕入れ価格が1リットル当たり10円上がっていて、金額にすると80万円の値上がり。3年前の安かった時期に比べると現在は50円も上がっていて、その差額は400万円にもなります。

宝持運輸 奥井良男 部長
「ありがたいことにお仕事の話はいただいますので、NOと言わずに受けてはいます。ただやっぱり同じだけ走るにしても経費が上がっていると、増収だけど減益で利益が下がっているので色々葛藤の中で仕事してる状態ですね。
下話だけでもまだまだ上がると言われていてるので、なんとか別の方法で会社の経費を下げる方法を模索しているところです」

運送業界の苦境が続いています。