鳥取県の国立公園大山に1人で登ったとみられる高齢男性が22日から連絡が取れず、警察などが捜索していましたが、23日朝、捜索隊が三ノ峰付近で男性1人を発見しました。
男性はヘリで収容されましたが、その後死亡が確認されました。
琴浦大山警察署によりますと、22日午後6時45分ごろ、「本日、大山登山に行ったと思われる父が帰宅せず、連絡も取れない」と男性の家族から110番通報がありました。
行方が分からくなっていたのは70代の男性で島根県在住とみられ、22日午前10時半ごろ、大山の最高峰、剣ヶ峰(標高1729メートル)まで登ったことを家族が確認していますが、夕方になっても帰宅せず、携帯電話で連絡も取れないため、家族が警察に通報しました。
警察などが遭難した可能性があるとみて救助活動を始めましたが、日没及び天候不良のため、22日の活動を断念。23日午前5時半から警察官8人と鳥取県山岳・スポーツクライミング協会遭難対策委員会2人の合わせて10人が救助に向かいました。
そして午前7時43分、剣ケ峰から少し離れた三ノ峰付近で男性1人を発見し、午前10時、ヘリコプターに収容しましたが、その後、死亡が確認されました。
発見時、男性はすでに意識がなく、呼びかけに応じない状況だったということです。