鳥取市内に住む60代の男性がNTTを装ったショートメッセージをきっかけに、1月になって3回にわたりあわせて120万円を騙し取られる、特殊詐欺被害にあっていたことが分かりました。
鳥取県警によると、1月4日、鳥取市内の男性の携帯電話に「ご利用料金についてお話したいことがあります」と、NTTを装ったショートメッセージが届き、記載された電話番号に電話をしたところ、NTTファイナンスを名乗る男が、「あなたの名前でサイト登録されています。去年2月からの登録料を当社が立て替えていますので支払ってください」などと言われたため、男性は市内のATMから指定された口座に20万円を振り込みました。
翌5日、今度は保証協会を名乗る男から男性に電話があり、「あなたの名前でほかにもサイトに登録されている。心当たりがなくても一度支払ってもらう必要がある。支払ったお金を返金するための保険がある」などと言われ、指定された口座に50万円を振り込みました。
さらに6日は、日本ネットワークセキュリティー協会を名乗る男からの電話で、「お金を返金するための保険は50万円プラン、100万円プランなどがある。あなたが原因でほかの人にウイルスが飛んで被害が出ています。保険に入れば何とかできます」などと言われたため、男性は50万円のプランを選び、指定された口座に振り込んだということです。
7日になって一連の経緯に疑念を感じた男性が警察署に相談に訪れ、特殊詐欺(架空料金請求)事件が発覚しました。
鳥取県警は「あなたがウイルスの発信源になって被害が出ている」、「サイバー保険に入ったほうがいい」などは詐欺の常とう句なので、すぐにお金を振り込んだりせず、まずは警察に相談するよう注意を呼び掛けています。
【警察への相談】警察総合相談電話 #9110