鳥取県警は28日、「宝くじに当選したので8億円を受け取ることができます」とメールを受け取った米子市の女性が、約50万円をだまし取られる詐欺被害が発生したと発表しました。
鳥取県警によりますと、詐欺被害にあったのは、米子市内に住む50代の女性です。
女性は12月初旬、スマートフォンに「宝くじに当選したので8億円を受け取ることができます」とメールが届きました。
そして、そのメールに返信すると「8億円を口座に振り込むためには保証金が必要です」「手続きが完了すれば、電子マネー分のお金も返金されます」と返信があり、電子マネーを購入し、メールに添付されているURLにアクセスして画面に電子マネーのIDを入力するよう指示されたということです。
女性は、相手の指示に従えば、8億円が受け取れるものと思い、12月3日から14日の間、市内のコンビニエンスストア12店舗で12回にわたり電子マネーを購入し、合計49万7000円分をだましとられました。
女性は、一向に8億円が受け取れないことから手続きを止めるので返金してもらいたいと連絡したところ「手続きを中止する損害賠償を請求する」などとメールが送信されてきたため不審に思い、消費生活センターに相談し、詐欺だと気づいたということです。
女性は、宝くじは購入していなかったということです。
鳥取県での今年の特殊詐欺被害は12月28日現在で51件、1億3481万円と、すでに去年を上回っています。
警察は「〇億円が当選しました」「支援金を振り込みます」などというメールや、受け取り手数料の名目でコンビニで電子マネーを買うように指示するものなどは詐欺として、注意してほしいとしています。