島根県の丸山達也知事は、15日、定例記者会見で、参院選の政策論争に外国人排除の主張が見られ、深く憂慮していると述べました。

丸山達也知事
「近視眼的に外国人を排除する、外国人を排除して行けば、この社会が良くなるっていう風な、風に受け取られかねない言説、主張がなされてるってことについては大変憂慮しなけりゃいけない。日本人が国際社会の中で生きて行くってことを忘れてるっていうことを大変危惧を致します。

丸山知事は、我々日本人も外国に住むことがある。その時、外国で不合理な扱いをされないためにも、日本は自国民と外国人を公平に扱うことが必要だとしました。

丸山達也知事
「それからこの流れが外国人っていう参政権がない人たちに向けてある意味、弱者排除、弱者差別っていう側面を有していることにも危惧を致しておりまして。負担能力がある大企業に対する課税を強化して行きましょうとかそういう政策論をやるべきなんですよ。そんな政策論も出ずに、弱者排除みたいな所で優越感に浸ろうとかっていう風なことってのは本当、本末転倒。」

知事は、物事は小さく始まり拡大するものだとして、弱者を切り捨てれば良いとの言説は我が身に返って来ると思っている。社会的弱者や地方などの切り捨てにつながる危険な風潮だと、警鐘を鳴らしました。