泰子さんは7年ほど前、物の名前や意味が分からなくなる「意味性認知症」と診断されました。行方不明になる前は症状が進行していたといいます。介護に専念するため、勉さんが仕事を辞めた矢先の出来事でした。

行方不明になった当日には、国道9号を歩いて、米子市から島根県安来市方面へ向かう泰子さんとみられる人が、防犯カメラに写っていました。

荒川勉さん
「お盆が近かったもんですから、ちょうど子どもが帰省の時期だったんですよね。それで私も泰子に、『帰ってきたらみんなで(実家の)松江の方に行こうよ』という話をしていた。多分それが頭の片隅に残ってたのかもしれません」

その後、松江市の国道9号沿いで、泰子さんらしき姿が写ったドライブレコーダーの情報などが寄せられましたが、現在、有力な情報は途絶えている状況です。