6月27日は明治の文豪ラフカディオ・ハーン、小泉八雲の174回目の誕生日です。
松江市の記念館では、八雲の活躍を支え、朝ドラのモデルとなることが決まり注目される、妻・小泉セツの企画展が始まりました。
さらに市内の菓子店では八雲の代表作「怪談」をイメージしたオリジナルスイーツが登場です。

オープニング式典では八雲のひ孫の小泉凡館長らが挨拶し、テープカットして開幕を祝いました。
八雲の代表作『怪談』出版120年を記念するとともに、セツをモデルにしたNHKの連続テレビ小説『ばけばけ』制作が発表されて、全国的な注目を集める中での開催です。

小泉八雲記念館・小泉凡館長
「『耳なし芳一』のオープン・ザ・ゲイトよりも開門ってした方が良いんじゃない?とか、そういうセツが提案までしてるんですね。そこまで深く夫の文学の協力、創作の協力に関与していました。」

小泉八雲記念館・小泉祥子ディレクター
「セツあってこそのハーンだったっていうことを今回の展示の中でしっかりとご覧頂きたい。」

会場には、幼いセツがフランス人からもらって宝物となり、外国人への違和感を取り払ったという虫眼鏡のほか、セツと八雲の間で交わされた独特の日本語「ヘルン言葉」の手紙など、2人の深い愛情とともに幕末から明治、昭和までを力強く生き抜いた女性をしのばせる約70点が並んでいます。

来館者
「ヘルン先生にとっては、なくてはならない大切な人かなと。」
「セツさんが本当に大黒柱になって小泉家、支えてた面があるので、そういった面がどういう風に(ドラマに)描かれることになるのか興味がある。」

『小泉セツ、ラフカディオ・ハーンの妻として生きて』は、松江市の小泉八雲記念館で展示品の一部を入れ替えながら来年6月8日までです。