地震の際には『通電火災』にも注意!

通電火災とは、電気の復旧が原因で起こる火災で、地震で痛んだ電気コードや倒れた電球などが原因となります。
1995年の阪神淡路大震災で原因の特定された火災のうち、およそ6割が通電火災でした。

長年にわたり消防士として活動し、新潟県三条市の『水防学習館』で副館長を務める韮澤幸雄さんは、通電火災を起こさないためにも、地震が起きた後の“ブレーカー”チェックについて話しています。

「自分の身の安全を確保した後、揺れがおさまって余裕があって室内に入れるようであれば、ブレーカーを落としてから避難所等に避難していただければ、通電火災は防げると思います」

ブレーカーを落とした後に避難するのが理想ですが、余裕のない時には『感震ブレーカー』が役立つそうです。一定以上の揺れを感知して電気を自動的に遮断するもので、工事の必要はありません。

通電火災などを防ぐためにも、
「一度、電気店やホームセンターにご相談していただくのがいいのかなと…」

安心して避難し通電火災を防止するために設置を検討してはいかがでしょうか。

北陸ガスによりますと、能登半島地震の後「ガスが使えない」という問い合わせが多数あり937件でガスの復帰作業を行ったということですが、マイコンメーターの仕組みを知っていれば、自分で復帰させることができますね。

なお、地震の後にブレーカーを復旧させるときには、家の周囲や室内に損傷がないことを確認してからにしてください。