みしまふるさと塾 綿貫悟 塾長(73)
「ポポーはね、マンゴーとリンゴとバナナを足して、“割る3”にしたような味。複雑な味です。だからちょっとね、『どういう味?』と言われると非常に困るんですけど…」

見た目はビワというかアケビというか…一体どんな味なのでしょうか?
1か月後、収穫現場へ…ポポーは9月下旬から10月半ばごろにかけて実りの季節を迎えます。自然に実が落ちてくると“食べごろ”の合図だとか。
もともと「ポポー」の原産地は北アメリカで、明治時代に日本に苗木が持ち込まれました。当時は、全国の家庭の庭に植えられていたそうですが、今栽培しているのはごく一部の地域だけと言われています。
三島地域で暮らす難波仁一さんは、祖父の代から引き継いだポポーを少しずつ増やし、今では100本以上の木を育てています。

ポポー農家 難波仁一さん(73)
「やっぱり張り合いができたね。やってみて(お客が)喜んでくれたらいいもんね」
賞味期限はわずか数日と傷むのが早く、流通に向かないため、いつしか“幻”と呼ばれるようになりました。気になるその味は?

【記者リポート】
「においはパイナップルのような南国フルーツのような、どこかで嗅いだことのあるようなにおいです。味はマンゴーに似ているような、バナナのような、リンゴのような、カキのような…でも、すごくまろやかで、私は好きな味です」