取材をしたこの日、南口広場でスケボーをしていたのは中高生が中心でした。
彼らにはそこが『禁止エリア』であるという認識はあるのでしょうか?

「ここが“禁止エリア”というのは知ってるんですか?」
「はい」
「知ってる上で滑られている?」
「はい」
【高校1年生】
「みんないっぱい集まるし、駅近いからすぐ電車乗れるし…。いっぱいありますよ理由は」
【中学3年生】
「抵抗はありますね一応。あるんですけど、犯罪やっているわけじゃないし…。だから警察の方も厳しすぎるんじゃないかなと思います」
午後9時ごろ、新潟駅周辺を管轄する新潟署に連絡が入りました。
【新潟警察署警察官】
「新潟駅南口広場にてスケートボードによる迷惑行為入電しました。人数は7~8人とのことです。臨場し、対応していただきたい。どうぞ」
「JR新潟駅南口広場にボーダーがいて危ない」と110番通報が入り、警察官はすぐに現場へ駆け付けます。
すると、パトカーのランプに気付いたのでしょうか…。
滑るのをやめて座り込んだり、その場から立ち去ったりして、禁止行為は見られなくなりました。
【警察官】「スケボーをやってはない?やってはない?」
【ボーダー】「駅前から来たばっか俺らは。怒られた」
【警察官】「怒られた?」
【ボーダー】「だから今こっち来て休憩中」
【警察官】「ほかにやる場所ないの?ここも駄目だよ」

こうした若者の存在には警察も手を焼いています。
新潟署によりますと、スケートボードの迷惑行為に関する110番通報は多いときで1日に10件ほど。今年は9月末までに1104件の通報があり、去年の同じ時期より231件増えているそうです。
【新潟警察署地域課 笠原成課長】
「ボーダーの対応をしている最中に本当に必要な110番通報がきた時に、我々がその現場から少し遠いところにいたり対応が遅くなったりが懸念される」
「ボーダーは現場到着前に逃げてしまうことがあり、“イタチごっこ”になってる面はある」