連日続く暑さと水不足に農家が苦境に立たされています。新潟県五泉市の一部の水田に水を供給する「早出川ダム」で15日夜、貯水率が29年ぶりに0%になりました。稲や野菜など農作物への影響がすでに出始めています。
29年ぶりに貯水率0% 五泉市の早出川ダムは
【記者リポート】
「こちらの早出川ダム、普段は白い部分まで水位があるということですが、水位は下回っています」

新潟県五泉市の早出川ダムでは15日午後11時、貯水率がついに0%になりました。
早出川ダム周辺では、7月21日の梅雨明け以降、雨が降ったのは今月7日のみ。貯水率が0%になるのは、なんと29年ぶりです。
【新潟地域振興局 新津地域整備部 長谷川文伸副部長】
「台風7号の進路予想が西の方にずれてしまったので、期待していた雨も現時点では降っていないので…」

早出川ダムの水は上水道には使われていないため、市民の飲み水には影響はありませんが、五泉市にある一部の水田に水を供給しています。現在はダムの底の土砂が溜まる場所に残っているわずかな水を田んぼに供給している状況です。
【新潟県 新潟地域振興局 新津地域整備部 長谷川文伸副部長】
「水が少なくなってきますと泥水が多くなってきますし、どれだけ活用できるかというのは判断しかねるところです」
Qいつ使えなくなってもおかしくない?「そうですね。雨が降ってほしいと思っています」

また新潟県の別の担当者は…
【新潟地域振興局 農林振興部 安仲和紀課長】
「他の地域ですと、消雪パイプの水を使ったり、排水路の水をポンプを使ってくみ上げたりしているので、おそらくそういった対策が検討されてくるのではないかと…」










