新潟県長岡市の悠久山小動物園で1月にチャボが死んだ際、別のチャボに入れ替え、死んだ事実を隠していたとして、動物園の現場責任者を務める男性職員が戒告処分を受けました。

戒告処分を受けたのは、長岡市教育部に所属する60代の管理員の男性職員です。長岡市によりますと、職員は悠久山小動物園の現場責任者を務めていますが、今年1月に飼っていた2羽のチャボのうち1羽が死んだ際、上司に報告するなどの適切な手順を取らずに、別のチャボを搬入して死んだ事実を隠そうとしたということです。
入れ替えたチャボは知人から借りたものでした。

新潟県長岡市の「悠久山小動物園」

新潟県長岡市が管理する動物の個体数に増減があった場合は、保健所に報告することが法令で定められていますが、職員は報告せず、他の職員に対してもチャボが死んだのを隠すために業務日報を書き換えさせていたということです。

チャボが死んだ1月は新潟県内で鳥インフルエンザが流行していて、職員はチャボの死で事態が重大になることを恐れ、死を隠そうとしたということです。長岡市は、チャボは高齢だったため死んだのではないかとみています。

長岡市は、内部通報により4月にこの事実を把握。関係者への聞き取りや処分の内容について検討を進め、19日付けで職員を戒告処分にしました。

長岡市の竹内正浩教育部長は「市政への信頼を裏切ったことを心からお詫び申し上げ、再発防止を徹底してまいります」とコメントしています。