棚田を守るのが目的の“オーナー制度”。
『みつけらいく』では1口2万5000円から募っており、年間を通してコメ作りを体験するほか、秋には収穫したコメを1口あたり60kg受け取ることができます。
新潟県内では、見附市・十日町市・佐渡市などの15の棚田で、こうしたオーナー制度が実施されています。

【みつけらいく 代表 奥田誠さん】
「普段関わっていない人に、できる範囲で遊びながら無理のない部分だけ関わってもらう。それが楽しい農業に繋がり“楽農”になるのかなと」
実は、大阪出身の奥田さん自身も、農業とは無縁の人生を過ごしてきました。
会社員時代は東京のIT関係の企業におよそ20年間勤務。

その後、新潟へ転勤となり地方の暮らしに魅了されたのですが…
【みつけらいく 代表 奥田誠さん】
「将来は自給自足しながらのんびりと農業にかかわれることをしたいと伝えたら、いろいろな農家さんほとんど全員の方が『農業はやるな。自分もやめたい』ということをおっしゃっていて…」
農家の手助けをするために、見附市の「地域おこし協力隊」に応募した奥田さんは、協力隊の任期が過ぎても農業を守る活動をしたいと『みつけらいく』を立ち上げたのです。

そんな奥田さんの『みつけらいく』が募った“オーナー”たちが集う機会に取材をお願いしました。オーナーによる「田植え祭り」があるというのです。
今月14日、“棚田”に向かう多くの人の姿がありました。