東京電力は9日、柏崎刈羽原発の原子炉建屋で行っている主要設備の動作確認の現場を報道陣に公開しました。

公開されたのは、7号機の原子炉建屋で行っている動作確認の現場です。核燃料を移動させる「燃料取替機」では来週から、「模擬燃料」を原子炉に挿入し、正常に動くかどうか確認します。

柏崎刈羽原発は相次ぐテロ対策の不備により、原子力規制委員会から核燃料の移動を禁止する事実上の“運転禁止命令”が出されています。動作確認はこの命令が解除され、原子炉に核燃料を入れる段階に進むことを見据えたものです。

ただ、当初「春ごろ」とされていた命令解除の判断について、原子力規制委員会の山中伸介委員長は8日、東京電力に課題が残っていることを指摘したうえで、5月中の解除は「かなり厳しい」との見方を示しました。

これについて、柏崎刈羽原発の菊川浩ユニット所長は…

【柏崎刈羽原発 菊川浩ユニット所長】「是正しないといけない状況を改善して、しっかりその状態をお示しすることが、第一にするべき内容と思っています。しっかり対策を打って改善していくことが重要かと認識しています」

主要設備の動作確認は3か月程度かけて行われる予定です。