今年が積雪が少ない?それでも厳しい山の冬
歩き始めから3時間、やっと5合目に到着しました。積雪は4.5メートルですが、これでも今年は少ないそう。

【二王子岳の“レジェンド”】
「Qどのくらい積もったことがある?」「7mくらいまで。この柱の上から50cm位の所まで」

6合目を過ぎると絶景が広がります。

登山者の中には、スキーを履いて登っている人もいました。

Q「スキーは登るのが大変では?」「登るのは大変だが、下りはサァーっと滑れるのでいい。雪崩が起こりそうな危ない所はわかるので、行かないように注意している」

Q「あの山は何ですか?」「あれは五頭山。飯豊(連峰)も見えるといいな」
「ふぶくと5m先も見えない」

ここからは絶景のパノラマを見ながら尾根歩き。
広い尾根が続くこのルートは風の通り道で、道しるべとなる足跡は、雪煙に消されてしまいます。

下越山岳会の坂井順一さんは、帰りの目印となる旗を立てながら進みます。
「Qこれが無いとわからなくなる?」「全然、5m先も見えなくなる時も。ふぶくと」

ふぶいてホワイトアウトしてしまった時は、この旗とコンパスを頼りに下山するそうです。
「きょうは20~30本だが、正月に来るときなどは100本くらい持ってくる」

こちらは、山岳会に入って2年目の相馬裕子さんです。
【下越山岳会 相馬裕子さん】
「冬山の訓練などを山岳会の先輩がやってくれる。スキルアップにつなげている。一人で来るのはすごく怖い、会の先輩方と来ると安心して登れる」