トップを急追する三条市 “CMO”って何?
【三条市 澤正史CMO】「ここまで来るとは、失礼ながら、ちょっとびっくりしました。私も…」

三条市内でふるさと納税の返礼品について事業者と打ち合わせをする、三条市の澤正史CMOです。

「CMO」とは、チーフマーケティングオフィサーの略称で、マーケティング戦略の最高責任者です。

ふるさと納税の寄付額で、燕市に大きく遅れを取っていた三条市。その差を埋めるべく、2021年10月に採用したのが、ネットフリックスなど外資系のエンターテインメント企業で働いてきた澤CMOです。

【三条市 澤正史CMO(就任当時)】「市長のほうから、来年度25億円というすごく具体的な数字が出ていますので」

就任早々、澤CMOが滝沢市長から課せられたミッション…それは2020年度におよそ7億円だったふるさと納税額を、今年度は25億円まで引き上げることでした。

【三条市 澤正史CMO】「皆さん、ふるさと納税の意義を理解して、『三条のために』ということで品物を出していただいて、順調すぎるほど順調で、私自身もびっくりしています」

目標の25億円は、去年の11月に達成。三条市の寄付額は、澤CMOの就任から急速に伸び、今年度は12月末時点でおよそ47億円。先頭を走る燕市に追いつこうと、年度末に向けて猛追を見せています。

【アーネスト 営業三課 高橋章課長】「ブランド力で言うとスノーピークさんとかすごいですよね」

【三条市 澤正史CMO】「三条を引っ張った感じありますけど、それに付随して各メーカーさんすごくいいものを作っていらっしゃるので、三条もしくは燕三条ブランドみたいなところは強いなとすごく思いますね」

三条市がトップの燕市を猛追している要因は何なのでしょうか?
“金物の街”三条市 快進撃の要因は?
快進撃の要因の1つが返礼品のラインナップの充実です。

澤CMOら市職員が、事業者に対してふるさと納税の趣旨を説明し、返礼品の出品を打診。元々400品程度だった返礼品の数は、去年12月時点で4倍の約1600品に増えました。

中でも、三条市に本社があるスノーピークなどのアウトドア用品が人気で、納税額の半分以上を占めるということです。

【アーネスト 営業三課 高橋章課長】「あの徳利、どうですかね」
【三条市 澤正史CMO】「気になっていました」

運ばれてきたのは金属製の徳利です。ポータブル電源を使うことで、屋外で徳利を温めることが出来ます。

【アーネスト 営業三課 高橋章課長】「熱燗を、この時期の冬キャンプにも使えるので」
【三条市 澤正史CMO】「新潟ならでは、ですね。すごいな」

興味津々の様子の澤CMO。事業者もアウトドア用品に注目しているようです。