苦境が続く“公共交通”

「まちづくりの転換期」を迎えている新潟市内ですが、暮らしやすさに直結する公共交通機関は苦境が続いています。

2022年の新潟交通のダイヤをみると、1年間で3回減便となりました。現在の「冬ダイヤ」は、平日・土日祝日含めて2%強が減便に。
新潟交通が理由として挙げたのが「運転手不足」です。

新潟交通によりますと、定年退職を迎える人を含めると、現在の運行を維持するのは難しいと判断したということです。
減便を発表した2022年11月、「全力で採用活動を続ける」としていましたが…

【新潟交通乗合バス部企画調整課 林真道 課長】「応募者が増えるとかというところは、今のところは見えてはいませんが、今やっていることを継続してやっていくしかないのかなと」

11月以降、複数人採用できたものの必要な人数には届いていないといいます。

こうした状況に、新潟大学経済科学部の藤堂史明准教授は、一定の理解を示したうえで…

【新潟大学 経済科学部 総合経済学科 藤堂史明准教授】「端的に言うと、平均的な収入が低め、拘束時間が非常に長い。エッセンシャルワーカーとしての公共交通の運転手に対する評価と待遇を抜本的に改めていかないと、なかなかこの分野の人手不足は解消しない」

人手不足解消につながる決定打はあるのでしょうか。