ひきこもり経験者の声を聞き誰もが生きやすい社会を目指すイベントが、新潟市中央区で開かれました。
『ひきこもり VOICE STATION』は、長期間自宅にこもっている状態が続く“ひきこもり”について理解を深めてもらおうと、厚生労働省が2021年から開催していて、2025年度は8月から全国6か所で開かれています。新潟会場では11日に開催され、ひきこもりの実情や支援をテーマにパネルトークが行われました。

現在は福祉専門職として働いている安田翔馬さんは、かつて就職活動の失敗から自宅にこもるようになり、10年ほどひきこもりの状態が続いたと説明。
「当時は、周りに助けを求めようという発想がなかった」と振り返りました。

【新潟ねっと 村山賢 代表理事】
「ひきこもりって自己責任論が強い。『自分のせい』『能力がないからだ』とか。気軽に『助けて』と言える地域になっていく必要がある」
生きづらさなどを抱えて“ひきこもり”の状態にある人は全国に146万人いると推計されていて、参加者は誰もが生きやすい地域づくりについて考えを深めていました。