強い台風23号は、13日昼前にかけて強い勢力を維持しながら伊豆諸島にかなり接近しているものとみられます。伊豆諸島では暴風やうねりを伴う高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼び掛けています。
また今週は、前線の影響で広い範囲で雨となり、雷を伴った強い雨が降る所もありそうです。

台風23号は13日午前9時現在、八丈島の東南東およそ50キロの海上を1時間に35キロの速さで東北東に進んでいます。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から南東側95キロ以内と北西側75キロ以内が風速25メートル以上の暴風域となっています。

伊豆諸島では、一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散したりする恐れもある猛烈な風が吹く所があるほか、予想される波の高さが9メートルと、うねりを伴った大しけとなる見込みです。また非常に激しい雨や猛烈な雨が降る所もある見込みで、14日午前6時までの24時間降水量は伊豆諸島で200ミリと予想されています。

気象庁は、伊豆諸島では13日は不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒するよう呼び掛けています。また、うねりを伴う高波や土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫にも厳重に警戒が必要です。