新潟県村上市にある縄文時代後期の「上野遺跡(かみのいせき)」で見つかった土器や石器の調査記録が今年度でまとまることから、11月一般公開が行われることになりました。非常に貴重な出土品に直接触れられるコーナーも設けられます。
村上市猿沢・檜原地内にある「上野遺跡」です。

【記者リポート】
「こちらの遺跡では、これまでの発掘調査でおよそ4000年前の建物跡や人骨などが発見されています」
国道7号の朝日温海道路事業に伴い、8年前から発掘調査を行っています。

縄文時代後期の集落としては県内最大級の規模で、これまでに250棟以上の建物跡や9人分以上の焼いた人骨などに加え、およそ5000もの土器や石器が発見されました。

【県埋蔵文化財調査事業団 加藤元康 専門調査員】
「柱の跡ですね。主に見えているのは。柱を立てた跡ですね」
出土品を傷つけないよう発掘は手作業です。8年間でおよそ270メートルの範囲を調査し、今年度で調査記録がまとまることから、遺跡の一般公開を行うことになりました。

建物跡のほかに、土器や石器などおよそ250点が公開され、4000年前の土器に直接触れられるコーナーも設けられています。

【県埋蔵文化財調査事業団 加藤元康 専門調査員】
「新たに見つかったものとか、新たに復元された土器があるので、そういったものをぜひご覧いただきたい」
縄文時代後期の暮らしや文化を感じられる上野遺跡の現地公開・展示会は来月3日に行われます。











