2023年、新潟県立中央病院は一時的に診療を制限しました。
看護師が不足したためです。
また厚生連佐渡総合病院でも、2025年3月におよそ1週間、入院の制限を余儀なくされました。
医師不足も叫ばれる一方で、看護師の不足もまた『地域医療の体制』に支障をきたすのです。

【新潟県立中央病院 田中浩之 看護部長】
「極端なことをいえば、看護師の確保ができないとなると病棟を閉鎖せざるを得ない。それは、どこの病院でも起こること」
看護師不足の要因は、新潟県全体の課題でもある「人口減」と「若者の県外流出」です。看護師の転職サービスを運営する『レバウェル』によりますと、とりわけ都市部へ流出する理由の一つが“キャリアアップ”だといいます。
【レバウェル 看護師紹介事業 古谷直士部長】
「新しい知識を身につけたい、知見を学びたいというと、都市部のほうが最先端の医療があったり研修制度があったりするので、場所を変えて働きたいという方は一定数いる」
