記録的な少雨でダムの貯水率が減り、市民に節水を呼びかけている新潟県上越市ではまもなく出穂期を迎えるコメ作りにも影響が出ています。
「とってある水も、もう限界にきている」

こう話すのは、上越市のコメ農家 中村正三さんです。
本来黒く湿っているはずの田んぼは乾いて白く、ひび割れています。

理由は雨の少なさです。
6月後半の上越市高田の降水量は平年の6割ほど。また、7月前半は平年122.3ミリの雨が降りますが、今年はわずか0.5ミリと、ほぼ雨が降っていないのです。

中村さんのこちらの田んぼは、ため池から水を引いていますが、池は斜面がむき出しになっています。

【コメ農家 中村正三さん】「穂肥といって肥料をあげるんだけど、水がないと溶けないんですわ。ですのでこの状態で穂肥を撒いても溶けないので肥料としての効果は見えない」