少々疑いながら中に入ると…

工藤淳之介アナウンサー
「確かに人柱伝説とある」

地元で語り継がれてきたその伝説とは…
ここからは昔話を。

むか~しむかし、旅の僧が度重なる地すべりに悩まされていたこの地に流れ着きました。

旅の僧は道中、大蛇が集まって「地すべりを起こして川をせき止め、我々の住処にしよう」と相談しているのを耳にしました。そして、地すべりを防ぐには人柱を立てることが必要ということも…

村人たちは若い娘を人柱にしようとしていましたが、旅の僧は「民衆を救うのは私のつとめだ」と自ら進んで人柱となり、それ以降、地すべりはピタリと止まったのでした。