新潟県の健康づくり計画が今年度改定されました。今回のにいがたケンジュプロジェクトは新たに変わった“ライフコース”での健康づくりです。
健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間、いわゆる「健康寿命」

2022年の新潟県の平均は男性が72.22歳、女性が75.53歳で、平均寿命との差は男性がおよそ9年、女性が12年です。

健康寿命を伸ばそうと県が策定している4つの健康増進計画が今年度、改定されました。

ポイントは胎児期から高齢期までを一環して捉えた“ライフコースアプローチ”です。
【県健康づくり支援課 相馬幸恵 課長】「今の健康状態が次の世代、これからというところにも影響してくるという観点から、生涯の中で経時的に捉えた健康づくり支援が大事になってきたので、その観点を取り入れた」

例えば、保育所や学校と連携し若い世代のうちからバランスの良い食事や適塩=適切な量の塩分の摂取に取り組む食育指導を行います。
また、働き盛りの世代のうちから将来の介護予防のために運動習慣を身に着けることを促進します。

そして今回、初めて特化されたのが女性の健康です。
中でも、力をいれているのが『プレコンセプションケア』。将来の妊娠のため若い時から自分の健康に関心を持ち、段階を踏んで健康づくりをしていくというものです。

【県健康づくり支援課 相馬幸恵 課長】「たとえば企業の若い世代や大学生を対象にプレコンセプションケアの考え方や自分自身の健康づくりの関心をもってもらう形でスムーズ妊娠・出産につなげられるといいなと」

そのほか、子宮頸がんや乳がんなどの検診の受診率アップも目指しています。

今回の計画は2032年までで、県は2028年度に中間評価を行う予定です。