アメリカのトランプ大統領が導入を発表した「相互関税」、日本には24%の関税を課すとされています。新潟が誇る日本酒にも影響が出るかもしれないと、関係者から不安の声が上がっています。

【八海山マーケティング本部 鈴木智子 部長】「第一歩を生み出せたということで大変喜んでいたんですけれども、勢いが急にぱっと止められるような話だったので、非常に困惑はしております」

困惑しているのが『八海山』で知られる南魚沼市の八海醸造グループです。

先月、大谷翔平選手らが所属するロサンゼルス・ドジャースの「公式日本酒」として『八海山』が採用されたと発表したばかり。

「SAKEを世界飲料に」を目標に『八海山』の名前と日本酒の魅力を世界中に広げるチャンスでしたが現地での販売価格が気がかりです。

【八海山マーケティング本部 鈴木智子 部長】「今でもやはり日本のお客様よりもかなり高い金額で日本酒を購入して飲んでいただいている事実がある一方で、さらにこの関税によって、やはりお客様にかかる負担が増えてしまうというところが一番懸念しているポイント」

「一番の輸出国はアメリカ」という八海醸造グループ。具体的な対応はこれから検討するということです。
【八海山マーケティング本部 鈴木智子 部長】「コストを何とか下げて作ることができないかというところはやっぱり考えざるを得ないかなと。一方で品質だけは絶対に落とさずに、良い製品を皆様にお届けするというところはしっかり守っていきたいと思っています」

世界中に大混乱を引き起こしているトランプ関税は県内にも大きな影響を及ぼしそうです。