中村さんは現在、生きづらさで悩む人の助けになりたいと『生きづらさを話す場』を設ける活動を行っています。その一つが、所属するNPO法人で2020年に始めたトークイベントです。生きづらさを抱えた経験のあるゲストを招いて開催しています。

中村優美さん(40)
「何かしら生きづらさを抱えている方には共通する部分が大抵あるので、当事者経験があって、それを乗り越えた方の言葉は何かしら今悩んでる方に伝わるものがあると思うので、1人でも誰かに言葉が届いたらいいなと思ってやっています」
この日は今月23日に行われるトークイベントのゲストと打ち合わせです。

一時は“生きる意味”を見失ったという中村さんですが、今は当時の生きづらさを語ることが“生きる意味”の一つとなっています。
中村さんから生きづらさを感じる若者に伝えたいことは…

中村優美さん(40)
「今死にたくても、とにかく今は生き延びてほしいなって。あのとき考えられなくっても、生きてると世界って綺麗だったり、人の優しさに触れられたり、生きててよかったなって思えることが必ずあるから。それを感じないうちに死んじゃうのはもったいない。そして、『生きててよかった』って思える瞬間を生き抜いて感じてほしい」
【悩みを抱えている人の相談窓口】
・新潟いのちの電話 025-288-4343(年中無休・24時間)
また、インターネット上で「まもろうよこころ」と検索すると、厚生労働省のサイトで電話やSNSなど希望に合わせた方法で相談ができます。