高齢者の交通事故防止につなげようと、新潟大学などが10年かけて開発した体操があります。下半身の筋肉を動かす、その名も『ハンドルぐるぐる体操』。どんな体操なのでしょうか?

『ハンドルぐるぐる体操』は、新潟大学の学生らが日産自動車と新潟県警、自治体と連携し、およそ10年かけて開発した高齢者の交通事故防止を目的とした健康体操です。

県内では去年、交通事故で55人が亡くなっていて、そのうち高齢者は39人と、全体の7割を占めています。

新潟大学と日産自動車は、長距離運転で疲れやすい筋肉や高齢者の運転姿勢の特徴を明らかにするための実験を行いました。また高齢者およそ3000人の脚の筋力など運動機能に関するデータをもとに下半身の筋力がポイントであることが分かったのです。

体操開発に携わる新潟大学 村山敏夫准教授
「簡単ながら、きちんと筋肉を大きく動かす。ストレッチがしっかり入る。この2つは大切にしましたね」