北朝鮮への帰還事業が始まってから今月で65年。新潟から北朝鮮にわたり亡くなった人を悼む追悼式が14日、営まれました。

追悼式は帰還船が出港した新潟西港の中央ふ頭で営まれました。

1959年12月14日に始まった帰還事業では、9万3340人の在日コリアンとその家族らが、

「地上の楽園」と宣伝されていた北朝鮮へ渡り、過酷な生活の中で多くが命を落としました。

【川崎栄子さん(82)】「魂だけでも帰ってきてください」

17歳で北朝鮮に渡り、2003年に脱北した川崎栄子さんは子どもを含む家族14人が今も北朝鮮に残っています。

【川崎栄子さん】「人権侵害が北朝鮮で現在進行形で存在しているということを本当にたくさんの方々に知らせてほしい」

追悼式では、北朝鮮で死亡した人を悼み黙とうをささげ、家族の早期救出や人権問題の解決を願いました。