認知症予防のために、私たちはどうすればいいのか。ヒントは生活習慣病にあります。
みどり病院 矢島隆二副院長
「高血圧とか糖尿病、高脂血症といった生活習慣病は、どれも痛みとか苦しさが分かりにくい、気付きにくい病気ですけど、これらがあると物忘れが進みやすいことが分かっています」
禁煙や酒の飲みすぎを控えることも、認知症予防に繋がるそうです。
一方で、近年は治療の幅も広がっています。

矢島隆二副院長
「日本でも新しいアルツハイマー型認知症の新薬が使えるようになっています」
去年、厚生労働省は製薬大手の「エーザイ」などが開発したアルツハイマー病の新たな治療薬「レカネマブ」の国内使用を承認。服用には条件があるものの「レカネマブ」はアルツハイマー病の原因物質が脳に溜まるのを防ぎ、病気の進行そのものを抑える効果が期待されています。
矢島隆二副院長
「病気の本質に迫りうる薬という意味で、一歩進んだ薬になったのではないかと」

矢島副院長は、家族だけで抱え込まず、早期の受診が重要だといいます。
「どう対応すればいいのか、個別の患者さんごとに提示できますし、同時にお薬の話や介護保険の話とか、お役に立てることもお話できると思います。こういった選択肢を提示できるのは、医療機関に来ていただかないとできないことだと思うので、その意味でも早期受診ができれば、それがいいと思います」