須田一彦さん(85歳)も壮絶な体験をした一人です。

【須田一彦さん】
「ここには写っていないのが、3人いたのが、向こうでみんな死んだのです」
須田さんは1940年、4歳の時に教師をしていた父親ら家族5人で満州に渡りました。

【須田一彦さん】
「開拓団の生活というのは天国でした。天国、一言で言えば。日本では『あれもない』『これもない』という時代だったらしいけど、満州には何でもありました」
開拓団の土地の多くは、満州にあった日本の国策会社などが、現地住民から安く買い叩いた土地でした。土地を失った現地住民の多くは、小作農となり、日本人に憎しみを持つ人も多かったといいます。
【須田一彦さん】
「日本人の天国と中国人の地獄だったという自覚と事実の認識がないと、駄目なんですよね」