新潟県知事らの訪問団がベトナムを回っている最中、株と為替が乱高下しました。
海外で取引をする企業には、大きな影響を及ぼしかねません。

【TOWA JAPAN 渡邉豊社長】
「急激な円高が一番困るんですよ。高いなら高いなりに、安いなら安いなりに、一定して安定していてくれれば仕事ができるんですが、為替が上下にいっていると、経営計画も立てにくいし、お客さんも買い控えしますね」

省都・ビンロン市からさらに南へ30kmのところにある、中央直轄市のカントー市。
加工用調味料や食品素材の製造販売を行っているタケショー(本社・新潟市北区)は2年前から、人口125万人のこの地に子会社・タケショーフードベトナムの工場を稼働させています。
タケショーの田中利直社長は、大学でベトナムの歴史を学んで以来ベトナムが好きになり、いつかベトナムに進出したいと考えていました。
そしてカントー市に進出後、農業・水産・環境の分野でベトナム国内トップクラスを誇る「カントー大学」とつながることができました。

「カントーに来てカントー大学と出会うことができた。もともと問屋卸売り業だったのが、今はどちらかというと製造業、それも研究科発をベースとした製造業にシフトしつつある。会社全体がそういう形態になれたのも、カント―大学のおかげ」
最近では、捨てられていたエビの頭や殻を使った調味料用粉末の製造なども手がけています。メコンデルタの素材を活かした商品を世界に売り出すのが、田中社長の夢です。
【ウオショク 宇尾野隆社長】
「ニッチですけれど、付加価値のある製品を作っていてすごいなと思いましたよ。メコンデルタは、食料の宝庫なんでしょうね」
