新潟県のベトナム訪問団は最後に、ハノイ空港の近くの工業団地にある「ベトナム日本精機」を訪問しました。2007年に設立されたこの工場では、二輪車用の速度メーターやセンサーを、主にベトナムにあるヤマハやスズキなどのバイクメーカーに供給しています。

ベトナムのバイクの需要は、年間300万台。
「ベトナム日本精機」では250~260万台分を製造していて、ベトナムのバイクの10台に8台は、この工場で作られたメーターがついているのです。
またタイにも輸出をしており、この工場はアセアンの重要拠点にもなっています。

【日本精機 佐藤浩一社長】
「二輪メーターの一番の稼ぎ頭。ベトナムの人は従順だし、目指すところも理解してくれているのでやりやすく工賃も安い。手先が器用なのできれいにものを作る」

今回で4回目となった花角英世新潟県知事のベトナム訪問。
人材・経済・農業分野と、多岐にわたる交流内容となりました。
移動時間も長く厳しいスケジュールでしたが、そこまでしても、県のトップがベトナムを訪問する理由が新潟県にはあるのです。

【新潟県 花角英世知事】
「いや~、本当に疲れましたね、ハッキリ言って。いろいろな行事が続きました」

新潟県とベトナムとの交流は、地道な努力によって着実に進んでいます。