93歳になる母…“もう猶予がない…”

曽我さんにとっては“まさしく母そのもの”だという腕時計。
そばにミヨシさんがいなくても、この時計に話しかけることで、自由のない北朝鮮での生活を耐え抜いてきたといいます。

「母のことを思うと、とにかくご飯をしっかり食べて、元気でいてほしいっていうことと、絶対にあきらめないでほしいって。佐渡に帰ってくるまで絶対にあきらめないで元気でいてほしいって思う気持ちだけですね、今」

今年93歳になる母・ミヨシさん。
拉致被害者にも、そして帰国を待つ家族にも、1分1秒が重くのしかかっています。

“もう猶予がない…”その思いは切実です。

「総理には日朝の交渉のテーブルを一日も早く作っていただいて、拉致被害者の皆さんが今まで頑張ってきて、大変な苦労をされてきて、その苦労が絶対に報われるように、ご家族のもとに一日でも早く、一時間でも早く帰ってこられるように、全力で交渉してほしいと思っています」