アメリカのトランプ大統領はカナダが中国と貿易協定を結べば、カナダからの輸入品に100%の関税を課すと警告しました。
アメリカのトランプ大統領は24日、SNSへの投稿で「もしカナダが中国と貿易協定を結べば、カナダからの輸入品にただちに100%の関税を課す」と表明しました。
カナダのカーニー首相は16日に中国の習近平国家主席と会談し、カナダが中国製のEV=電気自動車に課している関税を引き下げる一方、中国はカナダ産の菜種に対する関税を引き下げることで合意。
両国は今後、経済や貿易関係の一段の改善を目指す姿勢を示していました。
トランプ氏はこうしたカナダの姿勢を「大きな間違いだ」と指摘。
「中国はカナダを丸ごと食い尽くし、ビジネス、社会構造、そして生活様式を破壊するだろう」と主張しています。
トランプ氏はカーニー氏が20日に「ダボス会議」で国際社会でのアメリカの姿勢を暗に批判したとみられた演説をして以降、カーニー氏とカナダに対する圧力を強めています。
トランプ氏は、23日のSNSへの投稿でも、カナダがアメリカの次世代ミサイル防衛システム「ゴールデン・ドーム」構想に反対していると主張し、強い不満を表明していました。
一方、アメリカとの貿易を担当するカナダのルブラン国際貿易・州政府間関係相はSNSで「中国との自由貿易協定の締結を目指しているわけではない」とする声明を発表しました。
「(中国との間で)達成されたのは関税問題に関する合意だ」と強調しています。
そのうえでカナダとアメリカは経済や安全保障で素晴らしい関係を築いてきたとし、「この関係が両国に利益をもたらすよう引き続き注力する」と述べました。
また、カナダのカーニー首相は24日、動画を公開し、国産の製品を購入する方針を強調しました。
カナダ カーニー首相
「カナダ経済が海外からの脅威にさらされている中、私たちは選択を行った。自分たちがコントロールできるものに集中するということだ」
カナダ政府は先月、産業を保護するため、政府機関などがモノを調達する際は可能な限り国産の製品や資材を選ぶ「バイ・カナディアン政策」を発表していて、今回、トップ自らがその方針を改めて示した形です。
動画の中で、カーニー首相は「外国の行動はコントロールできない。私たち自身が最も良い顧客になることができる」と述べ、アメリカとの貿易関係が悪化する中、国内産業を保護する姿勢を強調しました。
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