家庭から出た生ごみを、「発電」だけでなく「肥料」としても活用する、環境に優しい取り組みが新潟県 長岡市で始まりました。

長岡市で新たに使われる肥料の元となるのは、家庭から出た“生ごみ”です。長岡市には自治体としては全国最大規模の発電センターがあります。

ここでは生ごみを微生物の働きで発酵させ、発生するメタンガスを燃料に電気をつくっています。これまでは残った生ごみのかすは県外に運び出していましたが、今後は肥料として活用できるようになりました。

【長岡市 磯田達伸市長】
「市内で発生したバイオマス資源=生ごみから電気を生み出して、しかもその発酵残渣(残りかす)で農産物を生産する。市内におけるバイオマス資源の完全循環が実現していく」

実証実験の結果、生ごみから生まれた肥料は市販の肥料とほぼ同じレベルの効果が確認できたということで、21日から市民に無料で配られます。