青森県八戸市が国内最大の繁殖地となっているウミネコ。野生の動物に襲われるなどして死んだ数が2022年に1400羽を超えて過去最多となりましたが2023年は大幅に改善したことがわかりました。
これは8日、八戸市が関係機関を集めて開いた会議で報告しました。ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている蕪島では毎年4月1日から8月8日までの130日間、監視員による見回り調査が行われています。
2022年の調査では野生の動物に襲われるなどして死んだ数が1450羽となり記録の残る2008年以降で最も多くなっていました。8日の会議では2023年は654羽と報告され2022年と比べると被害数は半数以下に減少しました。
八戸市は天敵となるネコやタヌキなどを捕獲する罠の設置を2022年より1か月半早めたことから被害防止の効果があったと見ています。
天然記念物蕪島ウミネコ繁殖地緊急調査検討会 幸丸政明会長
「(罠は)ある程度効果があっただろうと思っています。いろんな問題があるから総合的にやっていかなくちゃいけない、複数の解が必要なところだと思いますけど、何とかしたいと思っています」
市は遅くても2024年2月までに次の会議を開催しウミネコの被害原因の最終的な調査結果を報告します。