「ほとんど面接にはこぎつけられなかった」履歴書に「乳がん」と記載 落とされる日々…

治療が終わって木戸さんが51歳の頃、その会社が廃業して木戸さんは次の職場を探して就職活動をすることになりました。

「乳がん」を経験 木戸美雪さん(66)
「年齢だけでもやっぱり少しだめなところもあるのに(履歴書の)健康欄のところに素直に書くじゃないですか、乳がん治療中などと。するともうほとんど面接にはこぎつけられなかったですね、面接は1個も頂けなかったです」

10社ほど履歴書を出しましたが「乳がん」と記載すると落とされる日々が続きました。そして悩んだ末「乳がん」について履歴書には記載せず、面接の際に正直に伝えました。すると、その会社は理解を示し木戸さんはようやくパートとして就職できることになりました。リンパ節を切除して重いものが持てないため、そういった部分を配慮した仕事内容を考えてもらえたといいます。

「乳がん」を経験 木戸美雪さん(66)
「同僚たちが『あなたがいないときは、私たちが補ってやるから頑張って治療して戻ってきてよ』というその一言があればすごく頑張れたような気がします。(企業が病気に対して)理解があるかないかで本人が辞めなければと思うか、頑張ってここに戻ってこようと思うかの違いはすごくあると思う」